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受診・転院
<薬が合わない!>

精神科の受診は簡単だった。待合室で問診表に記入し、診察ではそれにそって少し質問をされた。医師は私の話を聞いて「産褥鬱」と診断し、断乳して薬を服用することになった。
断乳の相談でサブリナを産んだ産院に電話をかけた。婦長さんに自分の状態を告げ断乳したい事を話すと「とにかくいらっしゃい、久しぶりに顔が見たいわ。」と言われ出掛けた私に「なんでこんなになるまで1人で頑張っちゃった?いつでも来たらいいのに、なんで相談してくれなかったの?」と暖かい言葉をもらった。涙が止まらない・・・。おむつを紙に変えたことも、おっぱいをあげられなくなった自分も嫌で嫌で仕方がない私に「紙オムツも、粉ミルクもあなたのためにあるのよ。ママが元気なことが一番なの。こんなに痩せて・・・こんなになってまでおっぱいあげなくていい!紙オムツだって布より赤ちゃんは気持ちいいわ。頑張りすぎよ。充分いいママだわ。」そう言ってくれたのだ。おっぱいを止める薬をもらい抗うつ剤と同時に服用した。翌朝、思いもかけない事態になった。快方に向かうどころか体が重くて何もできないのだ。私は保健婦さんに助けを求めた。母と夫が連絡を受け飛んで帰ってきた。夫は精神科に連絡を取ったが、「主治医が明日しかいないので明日来てくれ」と言われる。すぐに薬の服用はやめたが、体の重みは一向におさまらず起きあがることさえ出来なかった。精神科の冷たい返事に更に落ち込む私を見た夫が産婦人科に連絡を取ってくれた。「専門外なので分からないから、明日まで待ったほうがいい。」と言われる。当然の返答だった。

翌日再受診し薬を変えてもらい症状は劇的に回復した。これで落ち着くはずだった。2週間を過ぎた頃、おっぱいに痛みを感じ産婦人科にかかったら乳腺炎を起こしかけていた。産婦人科の医師に「2週間も薬を飲んでいるのにおっぱいが止まらないのはおかしい」と言われ、抗うつ剤にプロラクチン(乳汁分泌を促進させるホルモン)を出す成分が含まれている可能性があると詳しい説明を受ける。私は”断乳させてそんな薬を服用させるのだろうか”と疑問に思った。次の受診の日、精神科で聞いたところ「その通りだ。」という返答。私は耳を疑った。処方するときに一言の説明もなかったのだ。ショックだった。薬を変えてもらったが、また翌日から精神的に不安定な状態に陥った。保健婦さんから「病院を変わった方が良いのでは」とアドバイスを受け、周産期医療を専門にしている病院の心療内科を受診することになった。12月20日だった。私は自分のことを自分で説明することも出来なくなっていた。何を聞かれても、何を言われても泣くことしかできなかった。自分を自分でどうすることもできないのだ。

私は夫が書いたレポートを持ってD病院を受診した。ここでの診察は前の病院とは全く違った。家族構成、私の経歴など様々なことを聞かれた。そして泣きながらではあったが、私の状態を「うん、うん」とゆっくり聞いてくれたのだ。そして「あなたは病気だ。自分を責めることは少しもないんだ。同じような人はたくさんいるんだよ。」と私に言った。一緒に着いてきた母や姑にも丁寧に私の状態について説明してくれた。そして改めて私に言ったのだ。

「苦しんでいるのはあなただけじゃない。大丈夫、必ず良くなるから。」

                                            2002.5.27

私が持っていった夫が書いたレポートを掲載します。内容が重複するかもしれませんが・・・

これまでの経過についてご報告いたします。

 平成13年7月17日に第1子を出産して産後の療養に入りましたが、家庭の事情により実家に帰らずに自宅で過ごしてしまいました。母親が自宅に通ってくれたのですが妻は気を使って、あまり療養にならないと言っていました。もともと性格的に心配性で気を使うことが多いようです。

12月4日(火)に私の会社の上司の紹介でBメンタルクリニックに通い始めました。最初の診察で「鬱病患者に効果的な副作用の少ない新薬があるが子供への母乳に薬が濃縮して出てしまう可能性がある上に新薬なのでどんな影響があるか判断できない」との説明で母乳からミルクに切り替えて、子供へのリスクを無くした状態で、薬を使うようにすすめられ、そうすることにしました。
断乳する為、同日4日(火)にお産をした、Cレディースクリニックに相談して断乳の方法や薬を処方していただき、服用し始めると同時に鬱病の副作用の少ない新薬も服用し始めました。しかし、新薬は体にあわないようで症状は改善されるどころか悪化してしまい6日(木)にBメンタルクリニックに連絡して院長先生と話しましたら「担当医は火曜日と金曜日にしか来ないので7日(金)に来て下さい」と言われましたので金曜日にBメンタルクリニックに伺い新薬から従来から使われている薬に変更してもらいました。その薬は体にあったようで精神的には落ち着きを取り戻し、8日(土)以降、17日までは、めまいがする程度で通常の生活が出来そうな雰囲気でした。
ですが母乳がいっこうに止まらないのでCレディースクリニックに相談がてら診察に伺ったら「2週間も断乳の薬を飲んでいるのに、いっこうに張りが収まらないのはおかしいので併用している薬に母乳の出をよくする成分が入っている可能性がある」と言われました。ですから毎週火曜日に通院をしていたBメンタルクリニックで18日(火)にそのことを聞くと確かに母乳の出をよくする副作用がある薬だと説明を受けました。(本人の気持ちとしては、断乳をしている事を知っているのにその説明もなくその薬を処方されたことが、かなりショックだったようです。)それでその副作用がある薬をやめて2種類飲んでいた薬を1種類にして量を増やす処置をしていただいたのですが、薬の効き目が以前とは全く違うようで精神的に不安定な状態に戻ってしまいました。それは、薬のせいもあると思うのですがBメンタルクリニックの先生の薬の使い方や説明に少し不信感を持ったのではないかと私は思っています。そこで、以前からお世話になっている保健婦さんに相談したらD病院が評判が良くて産後のことも含めて総合的に見てもらえるとのことでしたので20日(木)に電話をさせていただき21(金)の予約となりました。
それから、妻はこの2週間で廻りの人間にものすごい迷惑をかけてしまったと思いこんで自分を攻めています。そのこともあって「これ以上みんなに迷惑をかけるなら入院した方がいいんじゃないか」と20日の朝になって突然言い出しました。そのことも含めて診察をお願いします。

 最後に、文頭の家庭の事情のことですが、カプリが高校生の頃にお父さんが脳梗塞で倒れてしまいました。現在では瀕死の状態から通常の会話が出来るまで奇跡的に回復していますが母親は、それから大変な苦労をして妻と弟を育ててくれたそうです。その苦労を10年以上見ているせいなのか妻に与えるお母さんの影響は、大変大きいようです。お母さんのご機嫌を伺いながら家庭内でバランスを取ってきたと本人から聞いています。結婚前はよく家族で話をしていたそうですが、結婚後は私が仕事で遅いので一人で家にいることが増えて、寂しかったようです。それでも子供が出来るまでは働きに出ていましたので気分転換が出来たようですが、子供が産まれて働きにも行けず、一日中子供の世話をするだけの生活が続きましたので、肉体的にも精神的にもつらくなっていると思います。

良い解決法が見つかると良いのですが...よろしくご指導下さい。

 


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